災害ケースマネジメントについて
被災者を伴走型で支援する災害ケースマネジメントの県内自治体への普及を目指して、高知県地域防災計画への位置づけをはじめ、市町村向けの手引き作成後に寄せられている問合せや課題、今後の取組スケジュールと研修などの人材育成の実施、そして個別訪問で収集した被災者の情報の管理や共有を効率的に行うためのデジタル技術の活用について、危機管理部長に尋ねています。
- 地域防災計画への位置づけ
- 市町村からの問合せや課題
- 取組スケジュールや人材育成
- デジタル技術の活用
倒壊家屋の公費解体について
石川県での公費解体が進まない状況を踏まえ、倒壊家屋の公費解体について体制強化に向けた取組を尋ねています。質問では、6月17日時点で解体完了率が3.2%にとどまっている背景にある、相続による複数所有者の同意取得の困難さや被災者への情報不足といった課題を指摘しています。環境省・法務省による5月28日の通知により、建物の機能が明らかに失われた場合は所有者全員の同意がなくても自治体の判断で解体できるようになったこと、また6月5日に改訂された自治体向けマニュアルでは、滅失登記していない倒壊家屋でも解体できるようにしたほか、隣地使用や複数所有者の場合の手続を柔軟にしたことを確認しています。その上で、公費解体の進捗が被災者の生活再建に直結することから、南海トラフ巨大地震への対応として体制強化が必要であると同時に、自費解体の費用償還制度や所有者不明建物管理制度といった制度の周知も急がれていることを述べています。
- 体制強化に向けた取組
被災者支援システムの導入について
被災者支援システムの認識と評価、県での導入について、知事の所見を求めています。質問では、このシステムが住民基本台帳につながることで被災世帯の把握が可能になり、罹災証明書の迅速な発行につながること、民間システムと異なり市町村の住民基本台帳と連携していることが重要だと指摘しています。また、県と市町村が共通の情報システムを導入することで迅速な被災者支援が可能になり、県が独立して各市町村のデータを確認し対応できることの意義、現在のファクスや電話による情報共有の課題、最新のプレミアムバージョンではオフライン対応も可能な点、総務省からの無償提供、罹災証明書発行システムから仮設住宅管理や犠牲者管理まで総合的な機能を備えている点、広域避難への対応能力などを説明した上で、被災地での活用事例を踏まえた評価と本県での導入についての考えを尋ねています。
- 認識と評価
- 県での導入
医療救護所体制の周知について
発災後、市町村は一人でも多くの住民の命を守るため医療救護所を災害医療の最前線として開設しますが、その設置場所は被害状況や医療体制を考慮して各市町村の災害対策本部で決定されます。住民は発災後、どこに医療救護所が開設されどこの救護病院が機能しているのかという情報を最も必要としているものの、被災の状況によって変わるとはいえ、大まかなイメージが共有できているとは言えない現状があります。また、指定避難所に避難していない高齢者等の情報弱者に医療救護情報が届かない懸念があります。このため、平時から災害後の医療救護体制を県民がイメージしやすいように広報周知すること、特に自主防災組織等の各種団体へのアナウンスが重要です。質問では、災害時における医療救護所の設置場所について県民に平時からどのように周知を図るのか、また発災後に医療救護所などの開設・運営状況についてどのように情報提供が行われるのかが尋ねられています。
- 平時と発災時の情報提供
県立高校における避難所運営と学校の再開について
県内広域に住む生徒の迅速な安否確認の体制、市町村の指定避難所になっている県立学校における運営協議の進捗状況、発災後に県立学校が避難所になった場合の学校再開に向けての課題の整理状況について、教育長に尋ねています。これまでの大震災では学校が避難所になった場合に先生が避難所運営に従事して学校再開が遅れたという課題があり、保護者の生活再建や子供たちの教育・心のケア、また被災地の拠点としての学校再開が被災者を勇気づけるために重要であることから、小中学校で住民協力を得て先生が学校関係業務に専念する訓練が進められています。能登半島地震のように受験を間近に控えたときの発災にも対応する必要があり、安否確認、早期再開、タブレット活用が全環境での子供の学びを支えるために重要であると述べています。
- 生徒の迅速な安否確認体制
- 市町村との協議状況
- 学校再開に向けての課題の整理
災害時におけるヘリコプターの民間機の積極的な活用について
能登半島地震の教訓を踏まえ、災害時における民間ヘリコプターの積極的な活用についての考え方を危機管理部長に尋ねています。災害対策本部に民間と自衛隊の連絡員を平時から配置し、人命救助と物資搬送の役割分担を明確にして調整する体制づくり、および民間事業者が県の訓練に参加する際に訓練で得た課題を検討する体制づくりが重要であると述べています。また、災害対策本部と民間事業者間の情報共有が十分でないこと、運航費用が高額であること、訓練参加要請ができていないことなどの課題を指摘した上で、国や県、民間事業者の役割を明確にしながら、運航マニュアルの作成、官民の情報共有の在り方、費用負担、燃料補給体制、通信体制の整備など課題を踏まえた活用に向けて、関係機関での協議を進めるよう求めています。
- 所見
- 役割分担を明確にし調整する体制づくり
- 訓練後の検討体制づくり
ドクターヘリなどによる救急搬送について
高知県全体、特に幡多圏域における救急搬送体制の強化について尋ねています。ドクターヘリの救急搬送実態と課題の分析、および今後の体制強化の検討状況を確認した上で、救急搬送に要する時間に着目することの重要性を指摘しています。また、ヘリコプターの柔軟な運航を促進するための離着陸場所の確保と、災害時における離着陸場の確保の取組について尋ねています。さらに、ドクターヘリや防災ヘリの飛行に資するため、令和6年度に北川村、大豊町、佐川町、仁淀川町、土佐清水市の5か所に約4,000万円をかけて高所カメラを整備する予定とされていることについて、その整備による効果と今後のスケジュールを確認しています。
- 実態及び課題と体制強化の検討
- 離着陸場の確保
- 高所カメラの整備効果とスケジュール
豪雨対策について
タイムライン防災とは、防災機関や様々な主体が、どのタイミングでどのような行動を誰が行うのかの3つの要素を協議し、防災行動計画として位置づけるものです。大阪府では広域・市町村・コミュニティの3つのレベルで作成・運用しており、大規模地震に比べて台風などは進行の予測ができるため、タイムライン作成が進んでいます。質問者は、県内の市町村への台風や豪雨のタイムライン作成についての考えを土木部長に尋ねています。
- 市町村におけるタイムラインの策定
四万十市新食肉センターの整備について
四万十市新食肉センター整備について、高知市の新食肉センターでは頭数割負担が標準財政規模の1%を超える場合に県が人口割負担を負担し、県が結果として約51.3%を負担していることを例に、四万十市においても同様の負担軽減措置が必要ではないかと考えることを述べています。また、県や周辺自治体が参加した整備検討会でどのような意見が出されたのかを尋ね、県負担の財源として高知競馬の配当金を活用する方法もあろうかと考えることを述べています。さらに、5月の商工農林水産委員会で約61億4,972万円を負担対象額とする案が示される一方で、四万十市の3月議会では県に総事業費の最低50%以上の負担を求めていると答弁されていることの相違点について確認しています。
- 県議会への説明と四万十市の答弁との相違
- 検討会での意見
- 高知競馬配当金の活用
脳脊髄液漏出症について
脳脊髄液漏出症について、交通事故やスポーツの強い衝撃で脳脊髄液が漏れて頭痛などを引き起こす病気であること、症状が起立性調節障害と類似するため診断が遅れるケースがあることを背景に、学校でのスポーツ外傷に伴う疑い事例の発生状況と教職員への周知状況を尋ねています。また、かかりつけの病院で疑いのある場合に専門医師へつなぐ現状について確認するとともに、県民にこの病気を広く知っていただくため、高知大学医学部や専門医によるシンポジウムなどの開催を提案しています。
- 学校での発生状況と教職員への周知
- 専門医師への紹介状況
- シンポジウム等の開催