×
文字サイズ
← 高知のいま に戻る
お金

お金のいま

高知県は、1年でどれくらいのお金を、何に使っているのか。県の予算をわかりやすく。

高知県の予算(令和8年度・一般会計
約5,071億円
県民1人あたり
約73万円
前の年とくらべて
+7.0%
1日あたり
約13.9億円
入ってくるお金だけでは足りず、貯金(財政調整的基金)を117億円取り崩して収支を合わせています。(取り崩したあとの貯金の残りは215億円)

去年とくらべて

当初予算は3年連続で増加。令和8年度は平成15年度以来=約20年ぶりの規模です。

令和6年度4,656億
令和7年度4,741億
令和8年度今年5,071億
対前年 +330億円(+7.0%)。借金の残り(県債残高)は令和8年度末で約6,239億円、貯金(基金残高)は215億円。

家計に例えると?

約5,071億円は大きすぎるので、毎月30万円を使う家庭に縮めてみます。

毎月 使うお金30万円
自分たちで用意できるお金(自主財源)約10万円 だけ
国からの仕送り(交付税・補助)約16万円
新たな借金(県債)約4.5万円
過去の借金の返済(公債費)約4万円
※歳入・歳出の割合(自主財源32.7%/依存財源67.3%/県債14.9%/公債費13.5%)をもとにしたイメージ(自主財源約10万円のうち、県税だけなら約4.2万円)。自分たちで用意できるお金が少なく、国からの仕送りで支えられているのが高知の財政の特徴です。

お金は、どこから来て、どこへ?

高知県に1年で入ってくるお金(歳入)の内訳です。

▼ 入ってくるお金
国からの仕送り地方交付税38.3%
借金県債14.9%
自分たちの税金県税14.1%
国の補助国庫支出金9.3%
地方消費税の清算地方消費税清算金8.5%
貯金など繰入金・繰越金6.3%
国からの譲与税など地方譲与税・交付金4.1%
その他使用料・諸収入など約4.5%
高知に入るお金の約半分は、国からの仕送り(地方交付税・国の補助)。自分たちの税金(県税)は約14%だけで、さらに約15%は借金(県債)でまかなっています。
↓ そのお金が、こう使われます

1人あたり、何に使われている?

高知県が公表する、県民1人あたりの予算の内訳(令和8年度・目的別)。

教育学校・教育費146,300円
健康・福祉子育て・高齢者・医療117,048円
その他の支出基金積立・繰出など(諸支出金103,592円
道路・川・港土木費99,567円
借金の返済公債費99,073円
警察・安全警察費32,842円
林業・環境林業振興環境費24,215円
行政運営・市町村支援総務費22,686円
農業農業振興費22,349円
産業づくり産業振興推進費19,642円
商工業・雇用商工労働費12,903円
災害復旧災害復旧費8,406円
観光観光振興費6,044円
文化・くらし文化生活費6,039円
水産水産振興費5,616円
防災・危機管理危機管理費5,167円
議会議会費1,610円
※高知県「令和8年度当初予算編成の概要」より、県民1人あたりの目的別の額。教育・健康福祉が大きく、借金の返済(公債費)も約10万円。
高知ならでは このうち南海トラフ地震対策に、県民1人あたり38,842円が使われています(人件費を除く)。

具体的に、こんなことに

令和8年度に新しく始める・手厚くする主な事業(一部)。新規=今年から/拡充=手厚く。

拡充
物価高対策への支援農業・運輸・福祉施設など、各業界の燃料や資材の値上がり分を補助
98億円
拡充
高知龍馬空港 国際線ターミナルの整備国際線の受け入れに向けて、空港のターミナルビルを整える
約30億円
新規
賃上げの支援従業員の賃金を引き上げた企業を補助する(所得向上・賃金向上)
約24億円
新規
学習用タブレット端末の整備県立高校で使う、生徒の学習用タブレットを整える
約8.8億円
拡充
共働き・共育ての推進共働きで子育てする家庭を支える取り組みを手厚く
約4.4億円
拡充
「どっぷり高知旅」キャンペーン県外からの観光客を呼び込む旅行キャンペーン
約4.4億円
新規
救急医療体制の整備2次救急など、救急医療を担う体制を整える
約2.5億円
拡充
出会い・結婚支援出会いの場づくりや、将来設計(ライフデザイン)の支援
約1.5億円
新規
訪問介護の業務効率化支援訪問介護の事業者の仕事を、デジタル化で効率化
約1億円
※「令和8年度当初予算編成の概要」掲載の主な事業から抜粋。●新=新規・●拡=拡充事業。

15年で、予算はどう変わったか

当初予算の規模を、平成24年度からたどります。

令和8年度 当初予算
5,071億円
前年度から
+330億円
平成24年度
4,341億円
高知県「当初予算編成の推移」より、当初予算規模の推移(億円)。
年度当初予算規模
平成24年度4,341
平成25年度4,456
平成26年度4,527
平成27年度4,585
平成28年度4,625
平成29年度4,592
平成30年度4,509
令和元年度4,607
令和2年度4,632
令和3年度4,635
令和4年度4,821
令和5年度4,785
令和6年度4,656
令和7年度4,741
令和8年度5,071

令和8年度は前年度から330億円増えました。平成24年度と比べると、15年で約730億円の増加です。これまでの最高だった令和4年度の4,821億円も上回りました。

同じ資料には、県が自由に使い道を決められる主要一般財源が3,265億円、道路や建物をつくる投資的経費が956億円(前年度から+32億円)と示されています。

投資的経費は、平成26〜28年度ごろに1,000億円を超えていた時期がありました。いまはその水準までは戻っていません。

借金と、貯金

1年の予算とは別に、積み上がっている数字があります。

県債残高(令和8年度末推計)
6,239億円
財政調整的基金の残高
215億円
今年度の基金取崩し
117億円

1年の予算が5,071億円。これに対して、これまでの借金の積み上げである県債残高は6,239億円(令和8年度末の推計、臨時財政対策債を除く)です。年間予算を上回る規模の借金があることになります。

一方の貯金にあたる財政調整的基金は、今年度の予算を組むために117億円を取り崩し、残高は215億円になる見込みです。

もともとの取崩し予定はさらに大きいものでした。令和7年度の2月補正で地方交付税などが増えたため、70億円ぶんの取崩しを取り止め、それを当初予算の財源に回しています。

歳出を抑える取り組みも行われています。事務事業の見直しは195件・36億円の削減と公表されています。

県は「基金残高と県債残高のバランスをとりながら、今後も安定的な財政運営を行う」としています。

「1人あたり73万円」の分母

この数字の作り方を、そのまま書いておきます。

県公表の1人あたり
733,301
計算に使われた人口
691,527
実際のいまの人口
636,861

県が公表している「県民一人当たりの一般会計予算額」は733,301円です。総額507,097百万円を691,527人で割った数字だと明記されています。

この691,527人は令和2年国勢調査の人口です。国勢調査は5年に1度の基本統計なので、公的な資料ではこれを分母に使うのが通例です。

ただ、いまの高知県の人口は636,861人(令和8年7月1日・推計)。同じ総額をこちらで割ると、1人あたりは約79.6万円になります。

どちらが正しいという話ではありません。公的な統計にそろえた数字と、いまの実感に近い数字は、こういう理由でずれる——それを知ったうえで見ると、数字の意味が変わってきます。

このサイトのKPIには、県の公表値である73万円をそのまま載せています。

何に使われているか(性質別)

目的別とは別の切り口です。

人件費
1,162億円
投資的経費
956億円
うち普通建設事業費
891億円

予算の使い道は「何のために使うか(目的別)」のほかに、「どういう性質のお金か」でも分けられます。

  • 人件費 116,236百万円(22.9%)——県職員・教職員・警察官などの給与
  • 投資的経費 95,592百万円——うち普通建設事業費 89,081百万円(17.6%)、災害復旧事業 6,511百万円(1.3%)

予算のおよそ4分の1が人件費です。学校の先生や警察官も県の職員なので、教育や治安を支えるための費用がここに含まれています。

投資的経費は、道路・河川・学校などをつくったり直したりする費用です。南海トラフ対策の施設整備もここに入ります。

この数字はどこから来ているか

すべて高知県の公表資料です。

当初予算は年度の初めに組んだ計画です。年度の途中で補正予算が組まれるため、最終的な金額は変わります。実際に使った額(決算)はさらに別の資料で公表されます。

個々の事業の詳しい内容は、県の予算のページから、事業ごとの資料をたどれます。県議会での議論は議論ダイジェストをどうぞ。

金額は公開資料を整理したものです(百万円未満は四捨五入・概算を含む)。正確な数字は高知県の予算(公式)でご確認ください。